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2024.12.2

魅惑のドナウ川クルーズ  〜ウィーン(2)〜 

ウィーンに寄港したアマデウス・クイーン。船のデッキには、それぞれ音楽家の名前が付いていますが、今回は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトゆかりの地を少しご紹介いたします。

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オーストリアのザルツブルグに生まれ、バロック時代からフランス革命に至るまでの時期をウィーンで過ごし、ご存知の通り数々の名曲を残しています。

 

ウィーンの歴史的名所は、モーツァルトゆかりの地がとても多く、クラシック音楽がお好きであれば、そのようなモーツァルトゆかりの地を順に辿ってみる楽しみがあります。

船での朝食の際に、隣のテーブルに座られた方は、お一人で自国からのツアーに参加され、このクルーズに乗られている92歳の方!

「脚が弱くなって、ヨーロッパの石畳の街を歩き回るのは難しいけれど、船から見る景色や船での食事、観光から戻ってきた人たちの話を聞くだけで、一緒に回ったような気分になれるんだよ。あなたの1日も、ぜひ聞かせてね。」

 

なんだか笑顔になる言葉をいただきました。

今日はツアーには参加せず、モーツァルトの足跡をめぐるひとときです。

ブルクガルテンにあるモーツァルトの銅像から出発いたしましょう。

 

元はフランツ・ヨーゼフ帝が造らせた皇室専用の庭園でしたが、現在は市民に開放されています。

緑豊かで、綺麗に整備されている庭園の中にモーツァルトの銅像があります。海外から来るモーツァルトファンの巡礼地のようです。

 

花で彩られたト音記号に、「音楽の都」というウィーンの別名が浮かびます。

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偉大なる音楽家にご挨拶をしてから、シェーンブルン宮殿へ。

 

1762年、6歳だったモーツァルトは父と姉と共にマリア・テレジアによって宮殿へ招かれ、御前演奏を披露します。

謁見は2時間ほども続き、その時の演奏は見事なものであったそうですが、演奏後に転んでしまいます。

 

助け起こしてくれた王女に、「君は優しくて綺麗だから、将来僕のお嫁さんにしてあげる」と言った、という逸話が残っています。その王女はのちにフランス王妃になるのですが。

 

ハプスブルグ家の夏の離宮として建てられたこの宮殿は、バロック様式の外観とロココ様式の豪華な内装が特徴ですが、なかには東洋趣味を取り入れた「漆の間」、高価な紫檀がふんだんに使われた「百万の間」などもあり、美しく贅を尽くした内装はオリジナルの状態に保存され、人々の目を惹きつけています。

 

日本を回るクルーズで大阪城へ行った際、海外からのお客様が、「中に何もない!」とおっしゃたことを思い出しました。

このシェーンブルン宮殿、1,441室の部屋数を誇り、そのうちの40室ほどが公開されています。

 

御前演奏をした部屋に立ち、その模様が描かれた絵を見ながら、その場を想像してみました。700年にわたって広大な帝国を支配したハプスブルグ家の唯一の女帝の前で、臆することなく見事な演奏を披露した6歳の音楽家の度胸に感心してしまいます。

 

お時間が許せば、ぜひ庭園の散策を。

なんて広い空でしょう。庭園の向こうまで着くのに小一時間かかるそうです。

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ウィーンの中心地へ戻ります。

 

ウィーンの街のシンボルのひとつ、「シュテファン大聖堂」です。

モーツァルトはここで1782年に妻のスタンツェと結婚式をあげました。

そして1791年、35歳の若さで亡くなった際には、この大聖堂の中の小さな礼拝堂で葬儀が行われています。

 

写真は撮りませんでしたが、礼拝堂の十字架の下に、プラークが埋め込まれています。

モーツァルトの命日には、この大聖堂でモーツァルトの「レクイエム」のコンサートが行われるそうです。 

こちらもお時間があれば、小さなエレベーターへ乗って、塔まで上がることをお勧めします。

 

塔からはこの大聖堂の特徴のひとつでもあるモザイク模様を間近で見ることができます。

オーストリアの国章の鷲ですね。

 

塔からのウィーンの街の眺望をお楽しみください。

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途中、小さなレストランへ寄って、ウィーナー・シュニッツェルをいただきました。

道を行き交う人を見ながらいただきます。

 

このお皿、やはり使いたくなりますよね。

モーツァルトはウィーンの市内で10回ほど引っ越しをしているそうですが、現存する唯一の家が「モーツァルト・ハウス」として公開されています。

中は残念ながら撮影ができなかったのですが、作曲や演奏活動だけではなく、家族との日常生活を垣間見ることができます。

 

窓から外を見ながら、当時のモーツァルトと同じ景色を見ていることに不思議な気持ちになりました。

 

モーツァルト・ハウスを出ると、目の前にお土産屋さんがありました。

ウィーンのお土産にいかがでしょうか。

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たくさん歩き回った後、船の「我が家」へ戻ると、すかさずクルーの方が笑顔で声をかけてくれました。

 

「ウィーンはいかがでしたか?」

「見たいところが多すぎて、またこのクルーズに乗らないと!」

 

ウィーンの街を自分の気の済むまで観光するには、何日必要なのでしょうか。

 

コーヒーをいただきに、いつものお気に入りのコーヒーマシーンへ。

 

 

 

日本から持ってきた小さなカードにメッセージを書いて、先ほどのアヒルに添えました。

 

朝食の際に話しかけられた、92歳の方へのお土産です。世界中を旅行してきた方。お風呂にこのアヒルを浮かべてくださるかしら。

 

船でのちょっとしたやり取りですが、ずっと心に残っているやりとりです。今でもお元気でいらっしゃることを願っています。

 

(クルーズコンサルタント 鈴木理子)

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