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2024.06.03

魅惑のドナウ川クルーズ  〜メルク〜 

前日にオーストリアへ入国したアマデウス・クイーン。ヴァッハウ峡谷をゆっくりと進んで行きます。

ユネスコ世界文化遺産にも指定されているこの辺りは、ドナウ川クルーズの中でも風光明媚な場所として知られているので、デッキに出て景色を楽しまれることをお勧めいたします。

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「峡谷」とはいうものの、日当たりの良いなだらかな両岸には、葡萄畑が途切れずに続きます。

 

「リースリング」という白ワインの発祥地としてされるヴァイセンキルヒェンで下船し、地元の小さなホイリゲへ。

 

軽食とともに、3種類ほどのワインをテイスティング。気に入ったワインがあれば、もちろん購入することもできます。 

以前、リバークルーズの船内でワインテイスティングのイベントに参加したことがありますが、今でも覚えているのは、「ワインを飲むのに適しているのは、朝の10時頃。朝食後なので胃が空っぽではなく、また、朝食だけなので、舌の味覚がまだフレッシュだからです。」ということ。

 

ヨーロッパの人は、朝の10時頃からワインを普通に飲んでいるのでしょうか?少しアルコールが入り、どのテーブルでも会話が弾んでいます。小さな静かな町を徒歩で周り、ゆっくりと地元のワインをいただく。そんなことが可能なリバークルーズです。

 

 

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ワインテイスティングの後は、メルク修道院へ。

たくさんの小鳥の囀りが聞こえる濃い緑の森を徒歩で抜け、岩壁にそびえ立つ、豪華絢爛なバロック様式の修道院を目指します。

 

ドナウの流れが長い年月をかけて岩を削り、この岩壁ができた、とガイドの方から聞きました。まるで可能な限り天に近づこうとしているような修道院です。

 

前回のドナウ川クルーズでは行くことができず、ずっと残念に思っていたので、とても楽しみにしていた観光先です。

 

朝のうちは曇りでしたが、その後は天気に恵まれた日で、木々の緑がキラキラしています。

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下から見上げただけでもその豪華さはわかるのですが、実際の入り口に立つと、思わず息をのんでしまいます。

 

1089年にバーデンブルグ家のお城をベネディクト会修道士に寄進したのがこの修道院の始まり。

メルク修道院は、「オーストリア・バロックの至宝」と言われているそうです。

オーストリアを建国したのは、ハプスブルグ家、と思いがちですが、実はバーデンブルグ家なのです。

 

入り口からあの噴水の向こうまで、240メートルほどの距離があるそうです。

宮殿のような内部は博物館になっている箇所もあり、宝物や歴史的資料の展示、マリー・アントワネットがフランスのルイ16世のもとへ嫁ぐ途中に泊まった部屋、荘厳な天井フレスコ画がある大理石の間などを見ることができます。

 

見どころはたくさんあり、ゆっくりと時間をかけてまわりたいところです。

そのたくさんの見どころの中でも、なんといっても10万冊以上の蔵書を誇る図書館は圧巻です。

 

修道院は学ぶ場所ですから、図書館があるのは珍しくないのですが、その蔵書数とその豪華さに目を見張ります。この図書館で展示されている蔵書はほんの一部。貴重な書物や中世の写本は、地下室に厳重に保管されているそうです。

革製の表紙には装飾が施され、写本された美しい文字が散りばめられています。写真撮影が禁止されているので、ご紹介できず残念です。

修道院教会はそれほど大きくありませんが、まさに豪華絢爛。

天井のフレスコ画や、細部まで見事に装飾された内装。

 

修道院というと、「質素」なイメージがありますが、金色に輝くこの建物を見ると、当時の教会が権力と富を吸い上げていたことがよくわかります。

 

こちらも撮影が禁止なのでご紹介ができませんが、オーストリア観光局などのホームページにて見ることが可能です。

 

ドローン撮影されたメルク修道院の全容は、まさに「信仰の要塞」のようです。

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テラスから一望できるメルクの街。

 

「豪華絢爛」に圧倒され続けた後の、ちょっとホッとするようなひとときです。

素晴らしく豪華な修道院を見学し、その歴史的背景に触れるのと同じくらい魅力的なのは、修道院の眼下に広がる小さな石畳の街を散策することです。

 

この小さな街を訪れるには、リバークルーズがぴったりです。

 

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ワインを飲むのに一番適している、と教わった時間はとっくに過ぎていますが、船へ戻るまでにまだ時間があるので、ハウプト広場でひと息つくことに。船からのツアーでも、自由時間が多めにとられていると嬉しいものです。

隣に座っていらしたのは、偶然にも同じクルーズに乗船されているご年配のご夫婦でした。

海のクルーズと比べると、船体も小さく、乗客数も少ないので、クルーズ2日目くらいから顔見知りが増えてきます。ご主人は足が悪いそうで、杖をついていらっしゃいました。

 

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“We love getting pampered, no hassle, on the ship and off the ship, especially the river cruises. We get to enjoy history and our time at our own pace. “

 

「クルーズでのホスピタリティは素晴らしいですよね。船の上でも、寄港地で降りても、せかせかすることがないですしね。特にリバークルーズではゆっくりできるので、自分のペースで、歴史と自分の時間を楽しむことができます。」

 

足が悪くて、歩くのが少し難しくても、どんな年代の方でも、好奇心の扉を閉ざすことなく、自分のペースで訪れた先の長い歴史に身を委ねることができる。大げさな表現かもしれませんが、クルーズは自分の世界を無限に広げてくれる、といつも思わせてくれます。

 

クルーズには「非日常的」という表現がよく使われますが、もしかしたらこんな時間の過ごし方を表しているのかもしれません。

 

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“Cheers to our cruise!”

「私たちのクルーズに乾杯!」

 

今晩、船でのディナーで出されるのは、きっとリースリングのワインでしょう。

 

 

(クルーズコンサルタント 鈴木理子)

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