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2024.05.17

魅惑のドナウ川クルーズ  〜リンツ〜 

ドイツのレーゲンスブルグの次の寄港地は、リンツ。リンツはドナウの河川貿易によって栄えたオーストリア第三の都市で、ヨハネス・ケプラーが長い間天文学に従事した地であり、モーツァルトがリンツ交響曲を作曲したことでも知られています。

 

好天に恵まれた気持ちの良い日です。

今日は船からのツアーには参加せず、自力観光。乗下船に時間がかからず、街中までのアクセスが良いのは、リバークルーズの魅力です。

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少し歩くとすぐに中央広場へ到着。

1723年に建てられた「聖三位一体像」は、残念ながら改修中。

 

ヨーロッパ各地に見られるこの記念柱は、戦争や災害、特にペストから守ってくれたことに感謝する記念柱です。

 

周りには多くのカフェやレストラン、お店があります。 

中央広場から一歩なかに入ると、そこは旧市街地。なんともオーストリアらしい街の一角です。

 

リンツにはたくさんの歴史的観光スポットがありますが、今日は、ゆっくりと散策しながら地元の人のようにカフェを楽しみたいのです。

 

もちろん、船でも美味しいコーヒーやお菓子はいただけるのですが、やはり地元でも名物は楽しみたいもの。

 

 

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リンツ名物、「リンツァートルテ」は、300年もの歴史があるお菓子。アーモンドやシナモン、クローブが入った生地に、レッドカラントのジャムをたっぷりとのせ、上から格子状の生地をかぶせて焼いたもので、とても素朴なお菓子です。

 

先日、「Jindrak」というカフェを船のクルーから勧められました。地元の人に道を聞きながら到着したのは、1929年創業の小さなカフェ。リンツで最も有名なカフェのひとつだそうです。

 

90年以上、同じ製法で作り続けられているリンツァートルテとカフェラテ。

スパイスの香りがする生地に甘酸っぱいジャムがよく合います。

 

インドネシア原産のクローブは、シルクロードを渡ってヨーロッパに到来したのでしょうか。一度どこかで荷を集めて、ドナウ川を船で運ばれてきたのかもしれません。

メニューに載っている創業当時の写真を見ながら、ヨーロッパにおけるドナウ川の重要性について思いました。

 

カフェの店先に座り、地元の人たちの動きを楽しみます。颯爽と歩いて先を急ぐ人、小さなお子さんの手を引きながらゆっくりと歩く人。お向かいのカフェの老夫婦はひとつのケーキを半分こ。足元には飼い犬が寝そべっています。

 

リバークルーズだと船へ歩いて戻れることが多いので、ツアー後にちょっとカフェによってゆっくり、なんていうことも可能です。

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午後に船に戻ると、Jindrakを勧めてくれたクルーとすれ違いました。素敵なカフェを教えてくれたお礼を言うと、「これからラウンジで、パティシエがアプフェル・シュトルーデル作りをお見せするので、ぜひご参加ください。」とにっこり。クルーとのちょっとした会話は楽しいものです。

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ラウンジに向かうと、船のパティシエが乗客を前にアプフェル・シュトルーデル作りを実演中。乗客の中からお手伝いとして立候補された方も、パティシエの横で一生懸命、煮たリンゴを薄い皮で巻いています。途中、競争のようになり、乗客からは歓声が上がります。

 

1日のうちに、オーストリア名物のお菓子を2種類もいただいてしまいました。

 

海のクルーズのような大掛かりなエンターテイメントはリバークルーズにはないかもしれません。

それでも、寄港地に特化したこのようなイベントは、私たちのクルーズを豊かなものにしてくれますし、クルーや乗客との距離感の近さは、リバークルーズならではのものだと思います。

 

同じテーブルに座った方々と、今日1日をどう過ごしたか情報交換するのも楽しいものです。

日を追うごとに、言葉を交わす人が増えていき、出身地の異なる人たちと親しくなれる。船の中は、小さな社交場で、どんどん世界が広がっていきます。

船はゆっくりと、次の寄港地へ向かっています。

ドナウ川の貿易に関わった昔の人たちも、きっとこの夕焼けを見たことでしょう。

 

デッキの上で過ごすこのゆっくりとした時間帯。リバークルーズならではの贅沢なひとときです。

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(クルーズコンサルタント 鈴木理子)

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