2024.05.07
魅惑のドナウ川クルーズ 〜船内ご紹介〜
気候の良いシーズンに、1週間の魅惑のドナウクルーズに連れて行ってくれたのは、アマデウス・クイーン。
オーストリアに本社を置くルフトナークルーズ社の、乗客定員162名の船です。
船内はとても明るく、シックなインテリアでまとめられたモダンな船。1週間、自分の「ホーム」となるこの船を、もう少しご紹介いたします。
前回ご紹介したハイドンデッキにある私のお部屋は、居心地はとてもいいけれど、窓は開閉できません。
許可をいただいて、3階のモーツァルトデッキにあるアマデウス・スイートを見せていただきました。
ゆったりとしたつくりで陽当たりがとてもよく、屋外バルコニーがついています。
天気の良い日にこのバルコニーに座りながら、静かに流れていく街の風景やブドウ畑、川面の小さな波を眺める時間を想像してみます。
小鳥のさえずりやそよ風、自転車に乗るこどもたちの歓声。
川沿いに住んでいらっしゃる方々の生活を垣間見ながら、同じような目線で川を楽しむことができるでしょう。
ドイツのパッサウから始まったこのクルーズ。
ドイツ人はfrische Luft(新鮮な空気)を好み、寒い冬でも一日に何度も家中の窓を開けて、換気をします。
窓を開けて新鮮な空気に触れられると、やはり気持ちも新鮮になりますね。
リバークルーズの船というと、船内施設はほとんどないと思われがちですが、この船には小さいながらもフィットネススタジオやプールもあり、マッサージルームまで完備されています。(実は空いた時間に、初めて船でマッサージを受けてみたのですが、あまりに気持ちよくてすぐに寝てしまったため、感想をお伝えできず残念です…。)
こちらがフィットネスルーム。
写真では広さをお伝えできませんが、この左側にもマシーンがあります。
でもやはり、開放的なデッキの上をウォーキングしている方の方が多いようです。
なんといっても、オープンエアでうつりゆく景色の中ですから、気持ちが良いのです。
船尾にある美しいタイル張りプールのそばを通りかかった時に、ゆっくりと泳いでいた女性に呼び止められました。
私が乗客で唯一のアジア人のようで、どこから来たのか、ずっと気になっていたそうです。そしてお声をかけてくださったことをとても嬉しく感じました。
クルーズで繋がる縁は不思議です。この女性と、その後日本で再会することになるとは、この時は思ってもみませんでした。
このプールの手前にあるのは、大きなリビングのようなスペース、アマデウスクラブ。
スモーキーなブルーとベージュでまとめられているこのスペースに、何度通ったかわかりません。
入り口には24時間使えるコーヒーマシーンもあり、好きな時に、好きな飲み物をいただくことができます。午前中から寄港地観光を楽しんだ後は、デッキやラウンジ、そしてこのアマデウスクラブなど、それぞれが好きな場所で体を休めるお客様が多いようです。
お隣に座られた数人が次の日参加予定のツアーの話をされていたので、話しかけてみました。情報交換を楽しんでいると、コーヒーマシーンの調子を確認しに来たクルーも会話に参加。次の寄港地リンツにある、リンツァートルテ発祥のカフェを教えてくれました。
お客様が居心地よく過ごしているか、いつも寄り添ってくれながらも気さくな対応をしてくれるクルー達。このクルー達のおかげで、常に心地よく過ごすことができます。
船内で焼かれているこのクッキーがあまりに美味しくて、いつもお部屋にお持ち帰り。
海のクルーズに比べると、リバークルーズは施設の数は限られますが、そのぶんクルーや他のお客様と顔を合わせる機会も多く、語学や社交力が必要とされる場もあるかと思います。リバークルーズはちょっと自分には難しい、という先入観がたとえあったとしても、好奇心の扉を常にオープンにしておくと、それにも少しずつ慣れてきて、クルーズの楽しみ方も少しずつ増えてくるのではないでしょうか。
旅の舞台はドナウ川。
でも本当は、旅の舞台は乗船されているご本人なのではないかと、そんな風に思っています。
両側に流れていく素晴らしい景色を眺めながらゆっくりと過ごす豊かな時間。
本当の意味での贅沢な時間を過ごすことができるリバークルーズが、やはり私は大好きです。
(クルーズコンサルタント 鈴木理子)
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