2023.10.18
クルーズプロの旅スタイル ”クルーズの旅支度②“
旅行が近づいてくると気になるのが旅先での服装選びです。クルーズ旅行ではさらに頭を悩ませている方も多いと思います。実際みなさまからご質問が多いのが船内での服装についてです。
今回は私が実際に船旅に持って行く服装や工夫していることについてご案内します。
ご存知かもしれませんが、クルーズ客船ではドレスコードがあり、船客は夕方6時以降、毎日決められたドレスコードに相応しい服装で食事やナイトライフを過ごすことになります。ドレスコードはフォーマル、セミフォーマル、エレガントカジュアル等など、客船会社によって様々です。
ただ、近年は全体的にカジュアル化が進んでいるように思います。
20年ほど前はフォーマルの日がクルーズ中に数回あり、船長主催のパーティが催され、乗客はみな盛装をして集い、まるで映画のワンシーンのように華やかでした。
しかし、今ではフォーマルなイベントも少なくなり、男性はブラックタイではなくスーツ、女性もドレスでなくワンピース姿の方が多くなってきたように感じます。
また、ドレスコードをなくして終日カジュアルな服装でよいとした客船会社も増えてきています。
今ドキのクルーズではドレスコードにとらわれず、マナーを守る程度で自由に装えばよいと私は考えています。
ドレスコードについて気になる方は客船会社のガイドブックなどに記載があるので参考にしてみてください。
ではどんな服を持っていくとよいのでしょうか。
実際に私がクルーズ旅行の服装選びで工夫していることをご紹介したいと思います。あくまでも筆者50代女性の私見として参考にしていただければと思います。
靴、服飾品でアレンジする
クルーズライフは着替えることが多いです。
朝ヨガの後、朝食をとってから寄港地で観光や街歩きを楽しみ、船に戻ってシャワーを浴びて夕食レストランに行く。プールデッキで寛ぐ、アフタヌーンティを楽しむ、スパ・サウナに行く、シアターやバーでナイトライフを楽しむ等など、TPOに合わせた装いが必要です。
限られた服でアレンジを効かせるために船旅では靴やバッグ、アクセサリーやショールなどの服飾品を多く持って行きましょう。
昼間の観光で着ていた服も運動靴からパンプスに履き替え、アクセサリーやスカーフで変身すればディナーレストランへ行けます。
私はパールのネックレス、大判スカーフ、キラキラ光る大き目のイヤリング、ディナー用のクラッチバッグを持って行きます。(本物である必要はありません)
キラキラ、テロテロ素材が便利
カジュアル客船であっても船内は驚くほどゴージャスで華やかです。そんな船内ではシルクのような光沢やとろみ感がある素材の服が便利です。そして色や柄は日本ではちょっと派手かな、と思うぐらいの方がアフター6の船内では映えます。
女性ならワンピースやスカート、男性ならシャツやジャケットなどを工夫してみてはいかがでしょう。さらにアクセサリーの組み合わせでセミフォーマルに装う時に役立ちます。
私は黒のテロっとしたワンピースとTシャツ、シルク調のブラウスを持って行きます。
靴の使い分けでクルーズライフを快適に
海に浮かぶアミューズメントパークと呼ばれる大型客船では様々な施設、レストランがあります。船旅の場合、観光に適した「歩きやすい疲れない靴」だけでは足りません。船内を快適に過ごす靴も持っていきましょう。
私はプールサイドや室内スリッパ替わりになるビーチサンダル、ラウンジや船内歩き用のヒールの低いミュール、メインダイニング、フォーマル用のパンプスと靴は最低4足入れてTPOに合わせてサッと履き替えます。
フォーマルを楽しむ
クルーズ客船にせっかく乗船したのですから、フォーマルの日はロングドレスやタキシードで非日常を体験するのも楽しいものです。外国客船であれば、ロングドレスやタキシードを着ても派手すぎて浮くという心配もありません。思いきりおしゃれを楽しみましょう。
装ったらプロのカメラマンに写真を撮ってもらうのはいかがでしょうか。とてもよい記念になると思います。
お誕生日や記念日をお祝いするのにクルーズ客船ほどふさわしい場はないです。
いつもの旅に比べて服飾品や靴を多めに入れて、小物でアレンジを効かせればどんなドレスコードにも対応できると思います。
旅先での服装は人それぞれ、どうぞ自由に装いクルーズライフを楽しんください。
最後に、堅苦しい服装を持って行くのはご免だ!とお考えのみなさま、どうぞご安心ください。
ドレスコードは夜だけですし、フォーマルの日でも対象外のカジュアルレストランもあります。ドレスコードに縛られずお過ごしください。
(クルーズコンサルタント 一柳元子)