2023.08.16
『6つ星クラスのラグジュアリー探検ヨット シーニック・エクリプス(2) 』
世界最高峰のリバークルーズとしてその名が知られているシーニック・クルーズ。
そのシーニック・クルーズから2019年に就航したシーニック・エクリプスは、世界初となる6つ星クラスのディスカバリーヨットです。驚きの最新設備を搭載して、南極や北極の極地、ヨーロッパ、中南米などを中心に航行している探検船。
そんな究極の探検ヨットが、日本に初寄港していました。
前回は、この最新鋭のディスカバリーヨットの船内をお伝えしましたが、今回は、ほかのクルーズ会社の船にはない、その驚きの装備についてお伝えいたします。
シーニック・エクリプスには、20人前後で形成されているディスカバリー・チームが乗船しているそうで、寄港地の歴史や地理、観光、文化などに精通する専門家が、探検クルーズをより深いものにしてくれます。
そんなチームスタッフのご案内で進んだ先は、デッキ8にあるヘリポート。
普段はオープンになっていないのかもしれませんが、ここからの開けた景色の気持ちのいいこと!
ここから広い空を眺めていると、空を旋回しているヘリコプターが目に浮かんできます。
「船にヘリコプターが搭載されている」ということが想像できず、はやる心を抑えてヘリコプター・ハンガーへ。そこには7名乗りの、黒光りする、堂々としたエアバス製H130が2機格納されていました。
ふと、音がどれくらいなのかと気になって調べたのですが、シングル・ローターのこのヘリコプターは、外部音レベルを大幅に低減させていて、市場に出ている同じカテゴリーの中でも最も静かなヘリコプターだそうです。
さらに、遊覧のお客様は、ボーズ社製のノイズキャンセリング・ヘッドセットを装着し、驚異の自然を空から静かにゆったりと楽しむことができるそうです。
ヘリコプターには、中と外を撮影するカメラが5台も搭載されており、素晴らしい遊覧の臨場感あふれる様子を、後から楽しむこともできるそう。
最先端の機材を搭載したこのヘリコプターに乗り、エトナ山やカリブ海のサンゴ礁、パナマやコロンビアの海岸線上に広がるジャングル、南極でペンギンや白熊を、今までとは違うアングルで眺めることができるのです。
上空から魚群を見つけると、潜っている潜水艇に連絡することもあるそうです。
今のところ遊覧のみということですが、いつかはランディングも可能になってくるかもしれませんね。
もうひとつの驚きの装備は、水深約300メートルの世界を案内してくれる潜水艇!
操縦パイロットのほか、お客様は6人まで乗り込むことができます。映像を見せていただくと、中は思いのほか広く感じられました。
座席は270°も回転することができ、2層の特殊なアクリル製の球体を通して、あらゆる角度から神秘の世界を楽しむことができるそうです!
日本の領域での潜水はまだ許可が取れていないそうですが、次回日本に寄港するときには、日本の美しい海の神秘の世界を見ることができますように。
もちろん、特注のマリーナプラットホームから、ゾディアックやカヤックに乗って探検に出ることも可能です。
以前、「船からしか見ることができない景色」について書きましたが、アクセスがむずかしいとされていた地の壮大な景色を、空から、そして海の中の神秘の世界も心ゆくまで楽しむことができるなんて、今までのクルーズの概念がもう1段階別のステージへ行くようです。
(※ヘリコプター、潜水艇、共に別料金がかかります。)
シーニック・エクリプスで巡る南極でのクルーズの様子は、Discovery Channelの「MaritaimeMasters」で見ることができます。
キャプテンやディスカバリー・チームの専門家たち、ヘリコプターや潜水艇のパイロット、そしてシェフ達の誇りが伝わってくる、臨場感溢れるドキュメンタリー映像です。
世界初の6つ星クラスのディスカバリーヨット、シーニック・エクリプス。
この最新悦のラグジュアリー船で、これまでにない究極の冒険の世界へ行ってみませんか?
シーニック・エクリプスは、2025年の春にまた日本へ寄港する予定です。
(クルーズコンサルタント 鈴木理子)
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