第２位 バレッタ VALETTA, MALTA

みなさまは地中海に浮かぶ小さな島国マルタ共和国をご存知ですか。

バレッタはマルタ共和国の首都で、街全体が世界遺産に登録された美しい中世都市です。そしてこの街はヨーロッパのキリスト教徒にとって歴史的に重要な街でもあります。現在のバレッタの町並みは１６世紀に聖ヨハネ騎士団によって築かれ、オスマン帝国の侵攻を防ぐ最前線の砦として戦禍をくぐり抜けてきました。現在も頑丈な外壁が街を取り囲むように続いています。

私がクルーズ絶対行きたい港としてバレッタをお薦めする最大の理由は、息を呑むほどに美しい景観です。

特に入港シーンは感動的です。島に近づくと船上からバレッタの街が見えてきます。港に入ると船上からシベラスの丘の上に築かれた美しい中世の町並みが見え、街を守る強固な石壁が迫ってきます。そして旧港に入港すると、中世にタイムスリップしたような町並みが広がっているのです。

大型客船は大きな客船ターミナルに入ることがあるようですが、できればバレッタは旧港に入港できる小型客船を選びたいものです。到着時の感動がまるで違いますよ。歩いて街に行けるのも嬉しいですね。

そして、バレッタ旧港のもう一つのは夜景です。夜になるとバレッタの街は歴史ある建物や石壁がライトアップされ中世の街が浮かび上がります。海から眺めるバレッタの夜景は感動的です。

もしバレッタでの出港が夜遅い時は、デッキのテーブル席を選びましょう。夜景を眺めながらの夕食はきっと忘れられない時間となることでしょう。